随分前から、仕事を中抜けするお願いをしてあった。行き先はネイルサロン。渡欧中、三週間は来られないので、何とか出国寸前に行きたかったが、なかなかお休みが取れなかった。
なので、今日無理矢理時間を確保してあった。
ネイルアートのコンテストで、手先の器用な日本人は優勝や上位に名を連ねるらしい。
私の帰国の何年か前、ベルギーでもネイルアートが流行り始めていたが、海外のサロンは雑だと聞いて、出来れば海外でのお直しは避けたいと思った。
今回のオーダーは渡欧中の三週間に伸びる爪をカバーできるデザインであることと、羽根をモチーフに使うことのふたつ。
羽根と共に、今月の射手座に因んで弓矢も考えていたが、アーティストのアドバイスで鍵に変更。
そして、ベースにはグレイ、シェルを使うことになった。
シェルはよく耳にするけれど、やるのは初めて。細かく砕かれた貝殻が、爪の上に列ぶ。
仕上がりは画像のとおり。肉眼でみるともっと美しい。
明るく華やかに、上品に仕上がった。
シェルの上に浮かび上がる羽根と鍵。意味深なモチーフ。
クリスマスが近いから天使の羽根だと安易に考えていたけれど、偶然にも私が欲しいものを象徴するかのようなモチーフがふたつも重なった。
この美しい爪を、ヨーロピアン達に自慢してこよう。