改めてヘルムート=ニュートンの写真集を購入してみました。
BDSMの世界に惹かれつつも、まさかこうして仕事として関わることになると思ってもおりませんでした。
そして、こんなに長く関わることになったことにもっと驚きです。
何しろ、途中までは本業が別にあったし、私ごときがこの世界でやってゆけるとは思っていなかったので、すぐにそちらの世界に戻るであろうと。
最初はレザーだのフェテイッシュファッションだの、O嬢の世界のような西洋SM、鞭という小物、耽美的な雰囲気に漠然と憧れました。
子供の頃から軍服やフェテイッシュぽいものに憧れたり、変わったところはありましたが、それが何であるかは当然理解しておりませんでした。
最初はビジュアル的なものからこの世界に惹かれ、それを如何に現実のものをするか?がプレイのベースだったように記憶しております。
スキルも表現力もないのに、相手の世界と自分の世界の接点を見出し、未熟なりに理想のセッションを作り上げることに没頭しておりました。
時に、経験値をあげて多くを知ることは、贅肉をつけてしまうことでもあります。
そんな贅肉が邪魔だと感じることも御座います。
初めてフェテイッシュファッションに身を包んだ時の興奮。
初めて鞭を手にした時のよろこび。
初めてコルセットを身につけた時のワクワク。
初めてロングブーツを購入した時、初めてフランスSMをみた時、初めて聖水をした時・・・
たくさんの大切な初めて抱いた感情。
そんなことを失いたくなかったので、ヘルムート=ニュートンの写真集を眺めています。
ニュートン、イオネスコ、O嬢・・・自分の原点があるような気がします。