「CREA」という女性誌をご存知ですか?この雑誌の「猫特集」「犬特集」は毎年恒例で、この企画の時は必ず「CREA」を買うというファンも多いくらい知られています。私もファンのひとりで、例年の如く飛びつきました。
可愛い犬達の写真は目にするだけで癒されますが、毎回この特集で掲載される海外のペット情報が最も楽しみにしているうちのひとつです。今回はトルコの犬達情報でした。そして、数々の可愛い犬達の写真は、見ているだけで幸せな気持ちにしてくれるのは言うまでもありません。
可愛い犬達の様子に微笑んでページを開いてゆくと、さびしげな空気漂うあるページが目に止まりました。87ページの「いぬのうんめい」という記事です。
保健所に運び込まれたペット達の運命については話に聞いたことがあります。5つの箱があって、6つめの箱はない。6日目の朝に行き着くところはガス室であると。目を背けたくなる酷い話ですが、今回の「いぬのうんめい」という特集ではその様子が細かく書かれています。
愛犬ベントを飼った当時、私は保健所で犬を貰えることを知りませんでした。不安定な生活の私は(よく引越する羽目になったり)万が一の為に貰って貰える可能性の高いペットを飼います。そうすると、純血種でチャンピオンの血統だったり、何か価値やタイトルがついたペットを選ぶ結果となります。実際、そういったペットは「もし何かあったら家に連れてきてね」と言って貰える可能性が高かったので。
これが万が一という時の為に、ペットを守る為の私なりの手段です。浅はかな手段ではありますが、悲しいことに人間が金額の高いものに執着するのは仕方ないので・・・。
また、医療費に何百万も使わねばならない結果となった時、そこまでしてあげれる経済力が自分にはないので、親を見て遺伝病がないかを確認し、価値のある血統・タイトルを持った子を選びます。
でもね、本音を言うと血統はどうでもいいんです。
一番重視すべきは、自分のライフスタイルと犬種・猫種がマッチしているか?だと思っています。今飼っている犬種が私のライフスタイルにマッチしているとは思っていません。ベルギーで生活していて、やはりこの犬種は広い牧羊地に存在すべきと思ったので。
ライフスタイルにマッチした犬種・猫種を選ぶことが大切だとつくづく実感しました。
私がいたベルギーも犬王国ですが、犬にとって最も幸せな国はドイツだと言われています。ベルギーのことしか知りませんが、充分に感心するシステムが組まれていました。そして、ペット達が幸せであり続ける為に彼らが考えていたのは、やっぱりライフスタイルと犬種・猫種がマッチしているか?でした。
だから、あの国の犬達は幸せだと言われるのかもしれません。
万が一・・・なんてことを考える必要がなくなったら、あの箱の中の犬を1匹だけでも救い出してあげたいと思います。でも、それでは何の解決にもならないんですよね。今はこの現実を多くの人に伝え、不幸なペットが少しでも減ることを願うしか出来ません。
ちなみに、記事によると保健所で命を奪われるのは猫の方が多いそうです。猫も種類によって性格は違うので猫種を選ぶ時に慎重になられては如何でしょうか?