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朝霧リエのヨーロッパ通信 6 <実は私、○○留学していたんです。>
このような私が、何が故にヨーロッパなのか?
��中略)
北アフリカにまで及んだ魔女狩りの土地、ヨーロッパ。
独裁者の導く破滅への行進曲、貴婦人たちの笑い声が似合う室内管弦音楽。
退廃的であったり耽美的であったり、多面性を持つ女の顔のような土地。
そこでなければならない理由がありました。
��中略)
父の影響でしょうが、その父も祖父の影響を受けていたのでしょう。
祖父は父が子供の頃に亡くなりましたが、語学堪能な学者で、
話に聞く祖父は私の憧れとなりました。
��中略)
すりこまれた感覚が後に芽生えてきたのかもしれません。
ヨーロッパを巡る中で、懐かしさと安心感がこみ上げることも。
今も、あの場所を思うだけでノスタルジアに包まれるほどなのです。
幼少時の話から時計の針を進めましょう。
SMへの目覚めは後にして、渡欧するまでの経緯をお話します。
プロとしてSMに携ってから約1年目、20代半ばの頃です。
��中略)
それ以来、年に2~3回の渡欧が始まりました。
��中略)
プロやアマのプレイ、陸続きというヨーロッパの特質上、
様々な国の人々のプレイがひとつの場所で比較できました。
サブカルチャー、アンダーグランドは欲望が剥き出しで、
各国の文化や特徴がわかり易く、私の好奇心を煽る一方でした。
その国や人を知りたいなら、気取った学術などでなく、
サブカルチャーとセックス産業、性行為を調べた方がいい・・・
なんて勝手な自論が出来上がったのもこういった理由です。
��以下略)