メルマガより抜粋。
【9月の緊縛トレーニングの1はコチラから。】
以下、続きです。
皆さんもよく目にすると思うのですが、緊縛、
日本の古典的な縛りは後ろに手を回す姿勢が始まりとなっています。
自閉症の子供が掌を見せて「バイバイ」が出来ません。
西洋SMであれば手を頭の後ろにまわして胴体をさらけ出すことが、
日本SMで言えば手を後ろに縛られて胴体をさらけ出すことが、
子供の掌と同じ意味を持つのかもしれません。
犬もそうですね、信用おけない相手にはお腹を見せませんもの。
しかし、手を後ろに回したままの姿勢で長時間セッションすることに、
私は疑問を持ち続けていました。
否定的という意味ではなく、現代人に合っていない、
ダメージを与えるのではないか?と。
緊縛は刑罰から生まれていますよね?
相手のその後を考えて縛るわけではありませんよね?
しかし、私たちはSMセッションとして緊縛をするので、
��側の99%はそれぞれの場所に帰って行きます。
後先を考えずセッションしたいのですが、
残念ながら安全性重視となるわけです。
��ホッとしているのはどこのどなたかしら?)
縛りで起こる事故の代表例が「とうこつ神経麻痺」です。
腕枕、頬杖などでも簡単になってしまう麻痺です。
私も過去に2回、大きなダメージを奴隷に与えたことがあります。
熟練された緊縛師の縛りでも起こる場合もあるので、
どのように見極めればよいのかわかるまでに時間がかかりました。
多くの緊縛師は指が動くか握れるかで確認するので、私もそうしていました。
しかし、2回共に指が動いても縄をほどけば麻痺していました。
それでいろいろ調べた結果、
指の動きだけで確認するのは不可能とわかりました。
「とうこつ神経麻痺」の場合、
腕を前にまっすぐのばして、手首を下に動かすことはできます。
しかし、上に反らすことはできなくなります。
これをヒントに、吊りや緊縛の途中に指が動くか、握れるかではなく、
「手首を上に反らすことができるか否か?」で確認することにしました。
これ以降、一度もとうこつ神経麻痺は起きませんでした。
縛る以前にとうこつ神経麻痺が起こりえる可能性を見極めたいと思い、
調べてみたのですが、未だそこまではわかりません。
鍼灸の先生にも相談してみたのですが、
首の後ろの筋(脊髄のまわりの筋肉や筋)がはっきりでている人の方が、
神経がむき出しになっていて起こり易いかも?とのことでしたが不明です。
現役引退して8年、私は元々緊縛が好きでも得意でもないので、
めっきり縛るチャンスも少なくなってしまいましたしね。
どなたか統計が取れたら結果を教えて下さい。(笑)
お仕事で1日中コンピューターの前にいる為の慢性的な肩こり、
運動不足で代謝も悪く、体中冷えている方もいらっしゃいます。
手を後ろに回し、とうこつ神経に負担のかかる姿勢でのセッション続行は、
リスクが高いのではないかと思います。
そんなわけで、ドミナに課せられた次のテーマは、
神経の負担をより減らす、 後ろに手のまわらない、
またはシュチュエーションに応じて遊びの幅がある+αの吊りです。
おそらく緊縛トレーニングは、ここで一度区切りとなるでしょう。
先週の緊縛トレーニングは10~13時まで行われ、
ランチ休憩の後に「電気責めマニアによる電気責めの講習」がありました。
これについては、また後日ご報告させていただきますね。