2011年7月9日土曜日

寺山修司との意外な関係

【Bar AMARCORD】のサイトをリニューアル!
是非ご覧になってね。

昨日の流しそうめんの様子です。
去年に続く2回目。
初めての時は薬味を忘れたりしたんだけど
今回はばっちり☆よっ!
パワーアップしてお椀も全てが竹作り。
七夕の笹を取りに行った時に全部揃えたんですって!!
そんなわけで、今年の夏のうちに2回くらいはやる予定。
早めに告知するので是非来てね。
201107070002のコピー
201107070001のコピー


まだBar AMARCORDをオープンしたばかりの頃、
フェティッシュイベントでよくお会いする方が仰いました。
「この辺って昔はすごいアングラのいい雰囲気っていうか、
よかったのよー。
リエさんがここでお店始めたって聞いて嬉しくて。
この土地の雰囲気っていうか、とにかく大事にして。」

私、お恥ずかしながら
Bar AMARCORDを始めるまで、2丁目をよく知りませんでした。
Barをやろうかなと漠然と思ったのは2年ちょい前。
スタッフ1,2名の気楽で安価な
時代性にあったコミュニケーションスペースと言う感じのを。
カウンターだけでも3坪でもいいし、
BarでなくてもCafeでもいいと思っていました。

場所の候補は断然、新宿3丁目。
それまでの自分の遊び場とは全然違う地をひと目で気に入った。
何故かわからないけれど。
活気に溢れ、キャバクラやクラブのある街とは違うものを感じた。
出会う人も博学、文化人と、教養と知識に溢れ、
アングラな香りに満ちている。
ここしかない!と思った。
その後に【どん底】を知って、
歴史あるお店とこの土地のエピソードを聞いて、
ますますこの土地が好きになった。
三島由紀夫、黒沢監督、美輪明宏・・・

密教の仏像に纏う念みたいなものが、
この土地にはある。
その仏像はガラスケースに入った美術品とは違う。
そういう扱いを受けがちで、海外に展示されたりするが、
本来は拝まれ、その念を重く纏ってゆくもの。
仏像に限らず、念や人の気が作ったものってよくあるよね?
新宿3丁目にはそんなものが存在していた。

それで物件を探し始めたわけだけれど、
これがなかなか見つからない。
ところがひょんなことから縁あって、
今のBar AMARCORDが誕生した。
Bar AMARCORDは新宿2丁目と言うには端っこすぎ、
新宿3丁目と新宿2丁目の中間地点にあります。

まだ3ヶ月くらい前かな?
知人がBar AMARCORDに来て下さり、
面白いことを教えてくれました。

【寺山修司】の映画【書を捨てよ街へ出よう】を撮影したのが、
まさに今Bar AMARCORDのある場所だったのです!!
まだこの映画は観ていません。
Bar AMARCORDで流したいと思い、取り寄せ中です。



スタッフは増える、2つめのお店【Le Donjon】は出来る・・・
と言うことで、予定より大きなことになってしまいましたが
この土地の持つ退廃美は大切にしたいなぁと切に思っています。


人生は、いつも私が描くのとは違う結果になる。
何でも、私が想定や予定することの
倍以上の大きさになる。
よろこびであれ、悲しみであれ、仕事であれ。
面白いことに、意外と私は能動的に動いてなくて、
自発的に求めたこともなく、ただ流れるままなんだけれど
結果として、何かを与えられる。
それが生まれてきたテーマなんだと思う。

だから、足掻こうとも思わない。
��7歳のあの時に、私は太陽の世界でなく、
月の世界に目覚め、漠然と自分の道を決めていた・・・
そんな気がします。

人も土地も思いもひらめきも、
全ては生命の源が引き寄せる問題提示。
川のほとりで佇み、流れに目を向けるのと
それは何もかわらない。
気がつくかつかないか、それだけのこと。
人間って意外とたいしたことない。
ごくごく当たり前のことを知る為に存在してる。