2011年3月20日日曜日

携帯電話の小さな明かりに救われて

本日・・・
正確には昨日帰国、東京に戻りました。
成田空港を利用者が都内への交通情報を下さいましたが、
日により違う情報と状況が。
混乱しました。
スムーズ、かつ、いち早い帰国を望み、
関西空港経由に変更致しました。
同じことを思う方々も多くいらして
帰国が遅れました。

また、今回に限ってパソコンを所持して行かず、
ブログの更新が滞りました。
安否を気遣うメールやコメントをいただきました。
ご不安な中、私のことまでお気遣い下さったこと、
心より感謝申し上げます。


眠れない夜となりました。
体は疲れているし、瞼は重くて仕方ないのに。
節電を心がけ、早く眠るつもりが、
夜明けが近いこの時間まで起きている。
疲労を感じつつも眠れません。

いつも楽観的な私が懐中電灯に電池をセットした。
偶然ですが出国前、
愛犬の散歩の為に購入したはずのものと、
ヨーロッパでいただいたもの。
そんなことをしているうちに、
大きな被害と不安で悲しくなるばかり。

今日は穏やかな日だった。
もしこの惨事がなければ、春の訪れを語っていたかもしれない。
桜の開花宣言が話題になっていたであろう。
去年、桜を見ていた多くの方々が、
今年は桜を目にすることはない。
被害者の方々の中には、0歳、2歳のお子様もいらした。
桜の美しさも知らずに逝ってしまった命。

暗闇の中、携帯電話から書いています。
節電を思うと、パソコンをひらく気がしない。
そんなことを思っていても、
愚かな私はまた便利に流されるのであろう。
今まで、たくさんの無駄をしてごめんなさい。
今思う気持ちを忘れずに、
今までより少しだけでもいいから、
無駄を減らしたい。

もし今、
携帯電話の小さな明かりがなかったら、
暗闇になるだろう。
時に、暗闇は不安を増長する。
人類が炎に暖かさを、
火を使いこなす便利に文明を見出だしたように、
携帯電話の小さな明かりに安心感を見出だす。
こんな私は既に、文明と便利に使われている。

もう少し不便でも構いません。
世界中のみんなが安心して眠れる夜が訪れますように。


海水に破壊され、
海水に助けられる。
死を悲しむ日本、
死を生む戦争。
ニュースで目にした言葉の断片が渦巻く。
もうすぐ夜明け。
本当の夜明けが訪れますように。