2012年2月19日日曜日

フランスのミストレス ドミノ

ベネチアからパリに戻っているのですが
追われるように行動しています。
じゅうぶんに時間があると思っていたのに
思ったより時間がない。
毎日がめまぐるしく過ぎてゆきます。

今回はSMでない仕事方面からプライベートまで
いくつか目的があったのですが
そのひとつが[La Siora]の研修の手配。
ドミナらからも「見てみたい」「やってみたい」
というリクエストもあるのですが、
自らがヨーロピアンBDSMを体験するのに
最初に頃に歩んできたのと同じことを行うのが
一番いいのかな?と思い、
以前と同じことをしています。
といっても、インターネットがあるのと
言葉不便といえ、多少の人間関係が築けているので
前よりはずいぶん楽です。
最初の頃は無駄なお金も時間も費やしたので
その頃に比べたら恵まれています。
要望を言えば現地の方々が助けてくれますし。

常にすてきなドミナを探しています。
前のホームタウンであったベルギーでは
幸いにもトップ3といわれるドミナらに出会え、
La Sioraのドミナらも素敵な体験を重ねています。
毎回[D.mona]にはお世話になっています。

次回の研修はゲルマンBDSMを考えていたのですが
まだラテンBDSMを体験したことのないドミナらの為にも
ラテンBDSMも考えるべきか?と漠然と考えていました。
そんなことを知人に話し、
出会えたのが[ミストレス ドミノ]です。
典型的なフレンチドミナで
人間性も素敵なのでおすすめとのことです。

パリから車で30分近く、
郊外の彼女のダンジョンに伺いました。
ショートヘアで小柄、ラテン女性らしい
メリハリのあるボディに脚線美、
セクシーなベテランのドミナです。
いえ、ダンジョンを構えているので
ドミナというよりミストレスですね。
��*ミストレスというのは正式には
館を構えている女性に使う言葉なのです。)

スタイリッシュで衛生的なダンジョンは
テーブルにも革が貼られていました。
お互い一番好きなマテリアルは革でした。
センスの良さが置かれている小物からも伺えます。




好きなプレイについての話になったのですが
選べない・・・とミストレスドミノ。
あなたは?という問いに
一番は鞭、でも相手次第なので
それ以外は選べない・・・と私。
ミストレスドミノも鞭はお好きなようで
おすすめの鞭メーカーなど教えて下さいました。
いろいろ使用してみて良い物がわかってゆくものですが
彼女が最終的に選んだ鞭メーカーです。
ベテランドミナからのこういった情報は
ここに至るまでの時間と費用も込みなので
本当にありがたいです。
情報というのは目に見えないので
当たり前にもらいがちですが尊いものなんです。


ミストレスドミノの情報量には驚かされます。
その中で彼女が好んで出向くのが
サンフランシスコのBDSMワールド。
彼女のダンジョンにもサンフランシスコで購入した
革拘束具がたくさんありました。
おすすめイベントなども教えてくださいました。

いろいろ話をすすめてゆくうちに
エレクトリックプレイやニードルなど
体感が強いプレイもお好きだとわかってきました。
彼女がおすすめしてくれたのが下記の漫画。
といってもハードカバーで画集みたいな漫画。
内容はかなりハードですが
プレイのインスピレーションが得られるとのこと。
��ハードカバーではないけれど
同じ作者のものを後日買いましたので
後日、 【Bar AMARCORD】に置いておきます。
フランス語ですが絵だけでも楽しめます。


もうひとつ面白いものを教えて下さいました。
マルキ・ド・サドというシャンパンです!
アムステルダムで購入なさったとのこと。
もちろん次回行ったら絶対買いますよっ!


ミストレスドミノはひとことで言うと
女性的でポジティブなミストレスです。
こんなミストレスに大切にされる奴隷は幸せでしょう。
SであることはMを否定することだと
誤解なさっているSMマニアが多いと思うのですが
彼女はそうではありません。
女性性、S性、M性、全てをありのままに受け入れ、
のびのびとやっていらっしゃいます。
「如何にもフランスのドミナらしい」
と知人が紹介してくれたのが何となく理解できました。
他人のことにとやかく言いたがる日本人の国民性では
よっぽど本人に信念がなければ
プロにおいてこういったミストレスは育ちにくい、
潰されてしまうと思うので。

またゲルマンのミストレスとは
やはり雰囲気が違うなぁというのも改めて感じました。
ベルギーのD.monaさんもそうですが
フェミニテを大切にしてるような気がします。
ゲルマンのミストレスが威厳を保つことを大切にしているのと
対照的な気がしますが
ゆるぎない根底にあるものという点では同じなのかも。
うまく言葉で言えないのですが。
それと、やはり素敵なドミナは人間性も素敵ですね。

ミストレスドミノは
ゆっくりとわかりやすい英語を話して下さいます。
英語が苦手だけどフレンチミストレスとのセッションを
体験したいM男性におすすめです。
それでも私は時々ヘルプを要していましたが・・・。
毎回語学力のなさには泣かされます。

それにしても
毎回いい体験をさせていただいてると思います。

��月よりLa Sioraの会員カルテの変更する予定。
La Sioraの15年の積み重ねに甘えないよう
いろんな意味で改革の時かな、と。
最近やっと見えてきたものもあります。
今の体験が偶然でないとかみしめ、
地味だけど形にしてゆきたいかな。

そういう意味で、
ヨーロッパSMに憧れ、時間もお金も無駄にして
飛び込んできた過去と同じことをするのは
今、貴重かもしれません。
でも、前より楽に行動できることが
自分の積み重ねてきた結果ではあるけれど、
寂しくも思う。
情熱だけで空回りしてひたすらO嬢の物語や
ナイトポーターの世界を探し求めた、
あの無駄にこそ意味があったと思えてならないのです。