2006年11月10日金曜日

ただのワンコじゃないの。(全ての飼い主が思っているね。)

無事手術も終えて、危険性の高い一日も乗り越えた。こんな大事な時に携帯電話を壊してしまったから、ひょっとして電話が入っていたらどうしよう・・・とドキドキしていたが、どうせ不要の物に終わってよかった。
それでも、今日こそ眠れると思っていた昨夜も、一晩中、何度も目を覚ました。

病気の進行により、手術の決断を早くせしねばならず、この2週間は頭をかかえっぱなしだった。手術を決断した後も、昨夜書いたように自分の判断で愛犬にとってよかったものか、ずーっと悩みっぱなしだった。依然、寝不足のまま。

ペットを飼っていらっしゃる皆様、皆様ならどう考えます?手術をしても再発の可能性はわからず、おまけに障害を持って生きていかねばならない場合。そっとしておいてあげますか?手術に踏切ますか?

終えた今は今で、心配と早く駆けつけたい気持ちで落ち着かない。愛犬の痛みを思うと一日中胸が苦しいままだ。何度も貧血を起こした。(生理周期が早いので、貧血が酷いと診断を受けたばかり。原因はそれかもしれませんが。笑)
他のことをやろうと気を紛らすが全部裏目に出る。こういう時に他のこともバランスよくできる器用さは持ち合わせていないらしい。ああ、こんな時はとことん現実と向き合おう。

とことん現実と向き合うと・・・誰だって辛い出来事のひとつやふたつは持っているものだと思うけれど、そんなものまでずるずると出てきた。今まで封印しているつもりはなかったけれど、結果として封印していたと同然のものについても考えた。結果、良かったかな。いつか、これについてもお話できる時がくるかもしれない。

昨日のお昼、愛犬のブリーダーに電話をした。間引きしたり、残酷な業者も多い中、このブリーダーは商売になるのだろうか?とこちらがいらぬ心配をしてしまうくらいいいブリーダーだ。手術のことを告げ、愛犬も私も如何に辛いかを話した。
「もしワンコが死んじゃったら?って考えた。私普通に生活してゆけない。今だって、もし何かあったら・・・って考えると。たぶん、ずっと今のワンコのこと、特別に忘れられないから・・・。」
そう、辛い時にいつも一緒にいてくれたワンコ。いつも助けてくれたのに、君にとって辛い決断をしてしまったならごめん・・・。手術、エゴで自己中な決断だったかもしれない、ごめん。
ブリーダーは取り乱してしまった私に精一杯の言葉を下さった。いや、取り乱すすぎ、私。これじゃあ、将来はペットロスト症候群間違いなしだ。

今日、ワンコの調子がよかったら電話をもらえることになっている。そして面会できる。腫れた目ではうちのワンコは察知する。元気に笑って・・・会えないかもしれないな。