2011年4月3日日曜日

BDSMの飽きない旅

災害のため、すっかり忘れていたヨーロッパの事後報告。

今回は私用で多忙、ベネチア以外は大半が別行動でした。
私は現在のホームタウンであるフランスに、
ドミナ達はベルギーのSMファミリーのM諸君の家などに滞在。
エンジョイしていたのではないでしょうか。

思えば彼らとのお付き合いも10年以上。
とくに某氏とは14年くらい?
どこの誰かわからない異国人の私を
彼らもよく受け入れてくれたわね。
今ではうちのドミナと言うと、
何も聞かずに快く宿泊や労力を提供してくれます。


ヨーロッパBDSM初体験の質問をよ~くいただきます。
この機会に書きます。
オランダだと思っていらっしゃる方多数ですが
正確にはパリなのです。

初めて本格的なBDSMに興味を持ったのは
ヨーロピアンSMということもあり、
仕事でカンヌに行くことになったのは幸運でした。
��0代半ばの頃のお話です。

それまでフランス圏に行ったことはあるものの、
フランス、ヨーロッパに足を踏み入れたことはなかった。
仕事でカンヌに行くと決まり、その前2日間はパリ滞在。
パリは休息、観光の時間もありました。

関係者に私の趣味はお話してました。
「観光したければ言って下さい、ガイドを手配します」
と言われ、すぐに「SMの場所!」とこたえました。
今思うと何とも大胆な・・・。
映画関係のお仕事だったので、変な奴!って程度に
面白がられていたので、済む話なのですが。

このプロディーサーのスゴイところは
一流ホテルのコンシェルジュに本当に質問したこと。(笑)
このコンシェルジュは半分困った笑顔で「調べます。」
その夜、コスチュームショップとSMショーに行きました。

コスチュームショップでは大興奮。
レザーのポリス帽とコルセットを買ったと思う。
��Mショーは白人のS男性と黒人のM女性。
彼女が明日の夜、セッションしませんか?
と誘って下さったのですが、カンヌへの出発日でした。

・・・とくに何があったと言うわけではないのですが
刺激的だったし、あのおかげで今があります。

オランダに行ったのはその後です。
その頃にお付き合いのあったM紳士が
今はなき中野クイーンのビデオをみせて下さいました。
当時の和子ママがオランダのClub DOMAを訪れた作品。
それを観て、行くという話になり、招待して下さいました。

今は引退なさっていらっしゃる
Culub DOMAのターニャママと交流が始まり、
当時は名古屋にいたので、年2,3回オランダに行き、
いろいろと体験させていただいたという経緯です。

たくさんのM男性からも助けられました。
ひとりでは何も出来なかったでしょうね。
現地人がいるとフットワークが全然違いますから。
それに私は語学が超苦手、未だに苦手意識は増す一方。
こんな私がこうしてやっていられるのは
BDSMワールドの寛容さとしか言いようがありません。

それから、他の都市にもちょこちょこ行きつつ、
少しづつ南下してゆくことに。
前はベルギー、今はフランスに。
正直、パリやロンドンは私には無理だと思っていました。
街が大き過ぎる。都会すぎる。
なので、現状は自分自身でも意外です。

今も興味があるのはスペインSM。
不思議なもので、興味を持つと毎回その国の方が現れる。
いずれもう少し深く行くことになるでしょう。


でも、文化やシステムの違いから生じる
考えやアクションの違いはあれど、根底は同じ。
それでもこのBSDSMの旅をやめないのは何故だろう?
早く飽きてくれないかな、自分。
そう思うこともあります。

・・・でも暫くはこのままなんだろうな。
未だに次から次へと湧き出るテーマに翻弄されています。